第3回:クレッセント・スタイル - フラワーコーディネーター森 由美子のホームページ

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第3回:クレッセント・スタイル

 冬から春への移ろいを、身近に私たちに気づかせてくれるのは、木々を彩る早春の花々ではないでしょうか?

 

 葉を落とした木々の枝先に、それぞれに個性のある新芽がそっと顔をのぞかせ、春まぢかの予感とともに、自然の蘇りの神秘さを感じさせてくれる早春。そんな冬の終わりの風情も、私は大好きです。

 

 2月が過ぎ、3月に入ると、東京の春を告げる花々も多彩になります。ウメに始まり、ユキヤナギ、ジンチョウゲ、コブシ、モモ、コデマリ、サクラ...と続いていきます。最近はご近所の家々に、ミモザの鮮やかな黄色の花房もよく見かけるようになりました。下北沢界隈の、通りすがりの庭先に咲く、春の花々を嘆賞しながらの散策が楽しい季節になります。

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 では、白、黄、ピンクなどの春色いっぱいの枝花を使って、クレッセント・スタイルのアレンジメントを制作してみましょう。おもてなしの花装飾としてぜひ活けていただきたいスタイルです。玄関の靴箱の上、鏡をしつらえた玄関フロア、季節の額をかかげたコーナーなどにどうぞ。

 1  材料

花器 長方形のもの

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オアシス   

1/2ブロック(写真左) + 1ブロック(写真右)*

  

        *下の図をご参照ください。

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    写真右側のオアシスは、後でイースター装飾の土台に使います。

    長辺の6割ほどを1/3の厚さに切り出し、

    図のように左側に2段重ねをします。

 

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花材

 

 

 

枝花 サクラ、レンギョウ、コデマリ

葉物 レザーファン、シダ

 

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 2  ステップ① 

 オアシスにサクラの枝を挿します。左側の写真は正面からみたところ、右側の写真は横からみたところです。

                  

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 3  ステップ②

 次にシダを挿します。クレッセントのベースができました。

 背景の額は、関 美代子さん制作の布絵。題して『春よ来い』。

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 4  ステップ③ 

 レンギョウ、コデマリを、クレッセントの形を崩さない程度に、抑え気味に挿し入れます。春の色でまとめることが大切です。

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 5  ステップ④ 

 仕上げに、庭に咲くツバキ(品種:あけぼの)を3輪中心に挿しいれたものが右図です。

 春の季節のものでしたら、自由に他の花を足してみてください。春の喜びに満ちた楽しい作品にまとまることでしょう。

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 6  ステップ⑤

 ツバキの花に代えて、庭に咲くスイセンと窓辺で咲かせた水耕のヒヤシンスを。

 黄色と紫色が加わり、やさしい感じの作品に仕上がったと思います。

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 7  ステップ⑥ 〈イースターを迎える装飾を〉

 材料のところでご紹介しました、細長い鉢皿にセットしたオアシスの器を、クレッセント・スタイルの作品の右側につなげてみましょう。

 

 コケでオアシスを隠し、サクラの枝とレンギョウの枝を挿しこんで、布絵に描かれた美しい田園の前景として、テーブル上に立体的にアレンジたものです。

 

 

 

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 8  ステップ⑦ 

 壁面の額をはずし、イースターの小物を配した作品がこちらです。  
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 イースターのヒヨコたちと一緒に配した3枚のカードは、ビル・ヒクソン先生からいただいた100年ほど前のアメリカのイースターカードです。

 

 右側のタマゴは、エストニア旅行で手に入れた手作りのものです。

 

 思い出いっぱいのテーブルアレンジメントができあがりました。ご一緒にお茶会でもいかがでしょうか?

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