3月27日、京都・桜守 佐野藤右衛門邸をお訪ねしました。 - フラワーコーディネーター森 由美子のホームページ

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3月27日、京都・桜守 佐野藤右衛門邸をお訪ねしました。

 

 3月の京都骨董市に出かけました。その前日の27日、長年の夢であった桜守 佐野藤右衛門邸のお庭に立ち寄らせていただきました。

 

 いまから40年ほど前、神田の古書店で佐野藤右衛門さん(現16代藤右衛門さんの父上)の書かれた『桜花抄』と出会いました。このご本で、幼い頃から実家の庭に咲いていたシオガマという桜の由来を知り、佐野さんがこの桜に関心を持ちご自身も育てておられることも知りました。

 

n1  その時以来、心にかかっていた佐野邸のお庭見学がやっと実現しました。残念ながら訪問の折は、冬の寒さがようやくゆるんで桜のつぼみがにわかに膨らんで来たばかりのところでした。でも、しだれ桜が咲き始め、春爛漫の美しい景観が充分しのばれました。

 

 庭園の桜木の根本には、様々な名札が挿されていました。たくさんの品種が花を競い合う季節にはさぞ見事なことでしょう。そんなベストシーズンにぜひまたお訪ねしたいものです。

 

 

 

 桜の幼木をわけていただけるのは11月だということで、その折にはぜひシオガマの苗木をゆずっていただきたいとお願いをしてから帰路につきました。

 シオガマはその名の示すとおり、宮城県塩竃(しおがま)市にある鹽竃(しおがま)神社に由来するものです。いまも境内には30本ほどのシオガマザクラがあり、天然記念物に指定されています。一時は老木となり枯れる寸前だったところを、接ぎ木によって命がつながれ、先代の佐野藤右衛門さんのご指導で「塩竃桜保存会」が発足し、育成に成功したそうです。

 

n2

 

 東日本大震災の折には、鹽竃神社の石段の下まで津波が押し寄せたと聞きます。災害を生き延びた塩竃の桜樹。私の実家を美しくいろどり、幼児期から成人になるまでの日々を共に過ごした懐かしいシオガマザクラ。そのルーツである鹽竃神社にも、近い将来、桜の季節にぜひ行ってみたいと願っております。

 

京都骨董市のにぎわい

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