フラワーカレンダーから、残暑お見舞い申しあげます。 - フラワーコーディネーター森 由美子のホームページ

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フラワーカレンダーから、残暑お見舞い申しあげます。

 

8月もあわただしく過ぎ、あっという間に9月になってしまいました。皆様、暑さにもまけずお元気におすごしでしょうか?

 

この夏、フラワーカレンダー2階のギャラリーでは、『日本と世界の紙と箱』展を実施いたしました。何十年もの間に、旅先で出合った紙と紙製品と小箱。いつの間にかたくさん集まりました。材質はさまざまですが、どれも人の手が巧みに作り出した作品ばかりです。

 

ギャラリー展は、9月も継続中です。9月30日までの金・土・日曜の午前11時から午後5時までオープンしております(入場無料)。ぜひお立ち寄りいただき、楽しんでくださいますようお願い申しあげます。

 

  展示品のいくつかをご紹介しましょう。

 

 

LateSummer 1m

  LateSummer 2m      

イチジクの繊維でできたメキシコのアマテ紙。

スペイン人による征服以前は呪術的な絵柄が描かれていたそうです。

 

1970年に初めてカンボジアを訪れたときに、村人から買い求めたアンコール・ワット遺跡の拓本。貧しく売るべき土産品もなかった時代、日本人の考古学者から教わったという技法でこんな見事な拓本を作って売っていました。紙は和紙に似た手漉き紙です。

LateSummer 3m   LateSummer 4m

アジアの国々では、和紙そっくりの手漉きの紙が使われて

います。原材料は身近な植物です。ベトナム、カンボジア、

ミャンマー、ネパールなどの紙を展示しています。

箱は便利な物入れ。入れるものによっては宝石箱にも玉手箱にも

なります。飾っておくだけでも嬉しい美しい小箱もあります。

材質も形状もさまざまな各国の箱をご覧ください。

 

 昨年、布の世界を展示しました折、何人ものお客様から、「来年は何を見せてくださるの?」というお尋ねをいただきました。ギャラリー展示8回目に当たる今年、思い出多い小箱と、世界遺産にもなり、いま世界から注目されている「和紙」と紙を使った工芸品のコレクションをご覧いただこうと思い立ちました。

 

 思い返しますと、昔は私たちの身の回りに、たくさんの和紙がありました。

 

 私の育った東京・世田谷の家では、それは厳しく母から行儀作法を教わりました。その中には、障子やフスマの毎日の浄め方、客間の掛け軸の季節季節の飾り方など、和紙と暮らす日々のマナーがたくさんありました。

 

 紙にちなむ思い出のひとつは、正月の書き初めです。私に寄り添ってすぐ後ろに座る母。私の手に母の大きな手が添えられ、筆の持ち方、力の入れよう、筆さばきなどを指導してくれました。その手のぬくもりが忘れられません。

 

 七夕様を飾るときには、我が家では庭のあせび(馬酔木)の葉についた朝露をせっせと小瓶に集めて、それで墨を磨るのが慣わしでした。庭で集めた朝露で磨ると、美しい字が書けるようになるのよという母の言葉に、何の疑問も持たずに素直にしたがった私でした。あの頃のゆったりとした時の流れ、日常の豊かな情感が懐かしく思い出されます。  

 

 フラワーカレンダーも28年目を迎えました。今年は気候も異常でしたが、そのためでしょう庭の植物の様子も例年とは少し違いました。7月から8月にかけて、夏の花と秋の花が一緒に咲きだしたり、やたらと茎がのびたりしました。

 

 首をかしげることの多かった夏でしたが、8月後半、いままでにないほど庭中に白い花々が咲きあふれて、私の大好きな「白い庭」になりました。嬉しくて作品に仕上げてみました(右下の写真)。

 

 東京都下のあるところに、白い花ばかりを咲かせる庭を作りたいと思ったのは、もう40年ほど前のことでした。その庭は事情により夢で終わったのですが、今年嬉しいことにフラワーカレンダーの庭に実現したのです。 

       
          

             

 

 

 

LateSummer 5m

   LateSummer 6m 
 

フラワーカレンダー、8月の白い庭

   庭に飾ってみた白い花々。

           

 この夏、店と住まいの庭をいろどってくれた花々を、いくつかご紹介しましょう。

 

 

LateSummer 7m

     LateSummer 8m 
ヤマユリ    レンゲショウマ
     

LateSummer 9m

   LateSummer 10m
キキョウ   オニユリ
     

LateSummer 11m

  LateSummer 12m
ナデシコ   カクトラノオとノギク
     
LateSummer 13m   LateSummer 14m
左ユウゼンギク、右カッコウアザミ   ユウスゲ
     

 庭の花は、次々に新しい花が加わり、週替わりで主役が交代していますが、ここは標高1000メートルの庭。まもなく、植物たちが冬支度を始める庭になってくることでしょう。

 

 9月いっぱいはギャラリー展示を続けます。どうぞ庭の花々にも会いにきてください。

 

 お店の方は、少々クリスマスの雰囲気を加えてみたいと思っております。私の背丈の半分もなかった店の庭のモミの木も、みるみるうちに大きくなりました。今度のクリスマスのシーズンにはひと役かってもらおうかな、と考えているところです。

 

  自然あふれる小淵沢。フラワーカレンダーは、八ヶ岳南麓の高原にあります。お出かけのほどお待ちいたしております。