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麦わらのクリスマスリースづくり

 12月8日、大田区立郷土博物館で、麦わらを使った「クリスマスリースづくり」の体験学習会に講師として参加しました。昨年に続き、2回目の学習会でした。

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まずクリスマス装飾についてのお話を   手伝っていただいた茨田さんと波多野さん    

 

       

 ご存じの方も多いでしょうが、大田区は江戸時代、東海道を往来する旅人の間で人気のあった麦わら細工「大森麦わら細工」の伝統が残るところです。第二次世界大戦の頃に、いったんは途絶えてしまった麦わら細工だったそうですが、区内の有志の方々と復活に尽力されたのが、大田区立郷土博物館の皆さんです。

         

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ご参加いただいた方々   まず麦わらを用意します。    
         

 博物館の呼びかけで、昨年から始まったこの体験学習会ですが、今年は午前と午後の教室に20名ずつのご参加があり、熱心にリースづくりに取り組まれました。

         

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麦わらのストローが配布されました。   リースの土台づくりは2人で    
         

 初めに、学芸員の方が大田区の麦わら細工の由来をお話されて、次に私が少しだけクリスマスの飾りについてお話ししました。さあリースづくりの始まりです。

 

 学習会で使ったストロー(麦の茎)は、地元の有志の方々が種子から育て上げたものです。麦わらならではの、美しく黄金色に輝くストローです。

 

 昨年作ったリースも皆さんにご披露しました。一年を経て、自然の色つやが増した麦わらの美しさに皆さん驚いていました。麦のストローは、見ているだけで不思議と心温まるものです。50年も前、私が花の教室を始めたばかりの頃に作ったリースがいまでも残っていますが、その色合いは年をおって深まり、輝きを増して、いまでも私のクリスマス装飾の中心になっています。

 

 私の生まれ育った世田谷・松原は、かつて自然あふれるところでした。麦畑がそこかしこにあり、教室で使う麦わらには不自由しなかったものですが、最近は麦の茎を求めることがとても難しくなっています。この学習会では、大田区の皆さんが愛情をこめて育てた麦わらがふんだんに使えるのですから、嬉しい限りです。

 

 作りました麦わらリースには、赤いリボンとモミの枝葉をあしらいましたが、このモミは私が30年来、八ヶ岳南麓の小淵沢で育てたモミの木々から摘み取ってきたものです。また飾りに用意したマツボックリも、小淵沢のギャラリー周辺のアカマツ林から採取してきたものです。市販のものとは、美しさも輝きもひと味違うものだと思っております。

         

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リースの土台に赤いリボンをまいて、緑のモミの枝を   各テーブルをまわって、お手伝いや手直しを    
         

 古来、ヨーロッパのキリスト教徒たちは、身近な素材(そのひとつが麦わら)を活かして、クリスマスのシンボルであるリースづくりを続けてきました。そうした先人たちの敬虔な気持ちに思いをはせながら、大田区地産の麦わらを使って、大勢の方々とクリスマスリースづくりを今年も楽しむことができました。

 

 初めての方々も多く、最初はとまどいを隠せませんでしたが、作り上げたリースを手にして、晴れ晴れとしたお顔が並んでいるのを拝見して、私も幸せな気持ちになりました。

 

 地元の伝統を尊重し、いまに伝える努力をされている大田区立郷土博物館の皆様に敬意を表したいと存じます。

         

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  (写真提供:大田区立郷土博物館)    

出来上がった作品にひと工夫

麦わら細工のハートを添えて。